付録 C. Red Hat Linuxの再インストールと既存データの保存

iSeries Red Hat Linuxの論理パーティション上の既存データを保存する

一般的に、現存のインストール(Red Hat Linuxを含む)に対するRed Hat Linuxの上書きインストールは しばしば、論理パーティション(LPAR)に付属するディスク上(仮想及び物理)の 一部又は全てのデータを消去することになります。これらのディスクが重要なデータを 含んでいる場合、そのデータは保護されなければなりません。これを実行する手段は 数種類ありますが、その中の幾つかはiSeries環境で独特のものです:

  1. データは(再)インストールの前に保存したり削除したり出来ます。これは 普通の、慣習的なLinuxのデータ保存手段(tarballs,など)です。

  2. データを別のOS/400 又は Linuxの論理パーティション(FTP, NFS等を経由)へ 移動したり、コピーしたりする。それぞれのiSeries 論理パーティションは 独立しているため、その論理パーティションの1つに存在するデータは、他の 論理パーティションの再インストールに影響されません。

  3. インストール中に論理パーティションからディスクを取り出す。 Red Hat Linuxインストールが 複数のディスク(仮想及び物理)を含んでいて、該当のディスク(例として:データベースの データを含むディレクトリとして/home/myuseridにマウントされていると想定)が Red Hat Linuxインストールのデータを持っていない場合、それは再インストールの時間中は論理パーティションから 取り出して、その後インストールが完了した後に装着し直すことが出来ます。この機能が実行される過程の 詳細については以下のサイトでConfiguring Linux in a guest partition文書を参照して下さい。 (http://publib.boulder.ibm.com/pubs/html/as400/v5r1/ic2924/info/rzalm/rzalmlinuxkickoff.htm)

  4. 新しくデスクを追加してデータをコピーし、インストールの間にそのディスクを 取り出す。保管しておくデータがOS/400上にある場合、新規の仮想ディスクを 作成してマウントしてからデータをコピーし、その後インストール中にそれを 取り出す方法は、最初から計画していなかった場合にステップ3の特徴を活用する 手段の1つです。インストール終了後には、ディスクは装着し直して永久マウントに するか、あるいは再度コピーし戻して新しいディスクの内容は削除することも出来ます。 同じような操作はスペアの物理ディスクで利用できます。