第 1章はじめに

オフィシャル Red Hat Linux iSeries インストールガイドへようこそ。

オフィシャル Red Hat Linux iSeries インストールガイド には、Red Hat Linux の インストール時にお手伝いするための役立つ情報が記載されています。 インストールの準備(現行システムに関する情報収集)などの基本概念から ステップバイステップのインストール手順まで、Red Hat Linuxをインストールする 時の貴重な情報源としてお使いいただけます。

本マニュアルはRed Hat Linux CD-ROMを使用した標準的なインストールについて 説明をしています。このマニュアルに示されたおとりにインストールが 完了すれば、完全な機能を備えたRed Hat Linuxデスクトップシステムを手にいれることになります。

警告警告
 

インストールプロセスを完了するには、インストールの完了項第3章に 示してある全てのステップを実行する必要があります。これらのステップが適切に 守られない場合は、正常に機能するRed Hat Linux iSeriesのインストールが出来ない ことになります。

マニュアルの表記法

本マニュアルを読み進むと、特定の単語が異なるフォント、書体、サイズ、太さで表記されていることが判るはずです。この強調表示は規則に従って設定してあります。異なる単語であっても同じスタイルで表記されている場合は、それらは特定のカテゴリに含まれることを示します。この様に表記される単語のタイプには以下のようなものがあります:

command

Linux コマンド(場合によってはその他のオペレーティングシステムのコマンド)は この様に表記します。この表記がある場合、その文字列をコマンドラインで入力して [Enter]を押せば、そのコマンドを実行することになります。 コマンドの中に、それとは異なる表記の部分(例えばファイル名)を含んでいる 場合があります。そのような場合でもそれはコマンドの一部として見なされて、 全体が1つのコマンドとして表示されます。 例えば:

cat testfileコマンドは、現在作業中のディレクトリに ある、testfileという名前のファイルの内容を示すのに 使用するコマンドです。

filename

ファイル名、ディレクトリ名、パス、RPM パッケージ名はこの様に 表記します。このスタイルは、その名前の特定のファイルや ディレクトリが Red Hat Linuxシステム上に存在することを示します。 例えば:

ホームディレクトリ内の .bashrcファイルには そのユーザー用のbashシェル定義とエイリアスが保存されています。

/etc/fstabファイルには、各システムデバイスと ファイルシステムの情報が保存されています。

/usr/share/docディレクトリには、さまざまな プログラムに関する文書が含まれています。

Webサーバのログファイルを解析するには、webalizer RPMをインストールして下さい。

application

このスタイルは、プログラムが(システムソフトウェアではない) エンドユーザーアプリケーションである場合に使用されます。 例えば:

Netscape Navigatorを使用して Webを閲覧します。

[key]キー

キーボード上のキーはこのスタイルで表記します。例えば:

[Tab]キーによる補完機能を使用するには、1文字入力してから [Tab]キーを押します。端末は、ディレクトリ内のその文字で 始まるファイル群のリストを表示します。

キー操作の組合せ

キー操作の組合せは、この表記を使用します: [key]-[key]. 例えば:

[Ctrl]-[Alt]-[Backspace] キーの組合せを押すと、X Window Systemを 再起動することができます。

GUIインターフェイス上のメニュー文字列

GUI メニューからコマンドの文字列を使用する必要がある場合、 次の例のように表記されます:

Programs=>Applications=>Emacs の順にクリックして、Emacsテキストエディタをスタートします。

さらには、特定の情報に向けてユーザーに注意を引くために幾つか別の表記法を使用します。 システムに対する重要度の順に、これらの項目は、「注意」、「用心」、「警告」と表記されます。 例えば:

注意注意
 

Linuxは、大文字/小文字を区別します。つまり、roseは ROSEとrOsEとは異なります。

注意用心
 

日常の操作はrootで実行しないで下さい。 — システムの管理をrootアカウントで 操作をする必要があるとき以外は、通常のユーザーアカウントを使用して下さい。

警告警告
 

手動でパーティション設定を行わない場合、サーバーシステムインストールを 実行すると、インストール先の Linux論理パーティションに割り当てた ハードディスクドライブ上の既存のデータはすべて削除されます。 既存のデータの保存に関しては再インストールの前に付録C を確認するか、データを保存できる他のインストールクラスを考慮して 下さい。