OpenLDAPデーモンとユーティリティ

 OpenLDAPパッケージには、slapdslurpdの2つのデーモンが含まれます。

slapdデーモンはスタンドアロンLDAPデーモンであり、LDAPをサポートするために実行する必要があります。

 slurpdデーモンは、ネットワーク上でLDAPディレクトリの複製を制御するもので、変更をマスタLDAPディレクトリからスレーブLDAPディレクトリに送信します。複数のLDAPサーバーがネットワーク上にある場合を除いて、slurpdを実行する必要はありません。2台以上のLDAPサーバーがある場合は、slurpdを実行してLDAPディレクトリを同期させる必要があります。

 OpenLDAPには、LDAPディレクトリへのエントリの追加、修正、削除を行うためのユーティリティが含まれます。これらのユーティリティは/usr/binにあります。

 ldapsearchを除き、これらのユーティリティは、次から次へとコマンドを入力するよりも、変更があったファイルを参照することによりはるかに簡単に使用できます。これらの各manページでは、これらのファイルの構文について説明されています。

 slapdディレクトリについて情報のブロックをインポートまたはエクスポートする、あるいは同様の管理作業を実行するには、/usr/sbinにある別のユーティリティが必要です。

Warning警告
 

slapaddslapcatslapindexを使用する前に、必ずslapdを停止させてください。そうしないと、LDAPデータベースの整合性が損なわれる危険性があります。

 これらのユーティリティの使用方法の詳細については、それぞれのmanページを参照してください。