インストール失敗からの回復

インストール失敗や、システム破損からの回復を助ける為に、インストールプログラムは ユーザーが使用できる限定的なユーティリティのセットを用意しています。インストール したシステムを起動させ、ログオンまでした後は、rhsetupコマンドは 使用しません。その代わり、DASDパーティションを起動するloaddasd.shを タイプします。このパーティションをマウントするには、例としてmount -t ext2 /dev/dasda1 /mnt/destを使います。 その後は、そのマウントされたパーティションに対して必要な変更をすることが出来ます。 以下に、初期インストール ラムディスク上で役に立つ幾つか他のユーティリティに関する ヒントを示します。

  1. ブートローダユーティリティ、ziplは、x86のユーティリティである LILOに相当します。カーネルや設定が変更された場合は、 ziplを稼働する前に/etc/zipl.confを変更します。

    注意注意
     

    このユーティリティを正しく動作させるには、最初にルートを以前のインストールで マウントされているシステムに変更する必要があります。 (例:chroot /mnt/dest)

  2. テキストベースのフォーマットユーティリティ、dasdformatは 単独の、あるいは複数のDASDパーティションを同時に再フォーマットすることが出来ます。 (dasdformatは全てのフォーマットされたファイルシステムに ext2ファイルシステムを使用させます)。このファイルシステムタイプを変更するには、 x86のユーティリティ、fdiskに相当するS/390の fdasdを使用します。

  3. dasdfmtは、DASDを個別にフォーマットするコマンドラインの ユーティリティです。dasdfmtの後でfdasdを 実行します。

  4. mke2fs 又は mkswapは スワップパーティションを作成します。選択されたこのパーティションタイプは、 fdasdの使用でセットアップされたものと同時成立する 必要があります。