Sysreport

　Sysreportはシステムユーティリティの1つで、主要なシステムデータを収集します。Red Hatテクニカルサポートと開発チームはお客様の抱える問題を解決する際、この情報を活用します。Sysreportは、できる限り多くのシステム情報を収集しようとします。その際、次の点に配慮しています。巨大なファイルを作らないこと。ユーザーのプライバシーを保つこと。システムの整合性を損なわないこと。

　Sysreportを使うときは、rootでログインしなければなりません。rootのシェルプロンプトからsysreportコマンドを入力します。

　すると、次のメッセージが表示されます。

This utility will go through and collect some detailed information about the hardware and setup of your Red Hat Linux system. This information will be used to diagnose problems with your system, and will be considered confidential information. Red Hat will use this information for diagnostic purposes ONLY. Please wait while we collect information about your system. This process may take awhile to complete.... No changes will be made to your system during this process. NOTE: You can safely ignore a failed message.This only means a file we were checking for did not exist. Press ENTER to continue, or CTRL-C to quit.

このメッセージにあるように、エラーメッセージは無視してください。このエラーは次の理由によるものだからです。Sysreportは、可能な限りすべてのRed Hat Linuxシステムパッケージを調べようとします。したがって、すべてのRed Hat Linuxパッケージをインストールしていない場合、そのパッケージに対してエラーメッセージが表示されるのです。

　ここで、Enterキーを押すと、Sysreportは、システム構成に関する情報を集め始めます。それが終わると、次のメッセージを表示します。

Enter your first initial and last name with no spaces (example: jsmith):

　指示に従って入力し、Enterキーを押します。すると、Sysreportは、圧縮されたTARファイルを/tmpに作ります。ファイル名は、先に入力したイニシャルと姓で始まります。そして、このファイルをRed Hatサポートチームに電子メールで送るようにというメッセージが表示されます。サポートの必要がない場合でも、この情報は、システム構成のバックアップとして使うことができます。

　圧縮されたTARファイルの内容一覧を見るには、そのファイル名を指定したtar ztvffilenameコマンドを使います。