ストレージプロファイルについて

ストレージプロファイルは、ストレージの割り当てに際してストレージドメインに適用する属性を 1 つにまとめたものです。ストレージプロファイルを利用することによって、それぞれの属性を個別に設定する必要がなくなります。システムには、DEFAULT ストレージプロファイルを含め、ストレージプロファイルの定義済みセットが用意されています。ストレージを利用するアプリケーションに適したストレージプロファイルを選択するか、カスタムストレージプロファイルを作成できます。

次の表に、ストレージプロファイル設定のパラメータの一覧と説明を示します。
パラメータ
値または変数の型
説明
名前
最大 32 文字
ストレージプロファイルの一意の識別子
説明
最大 256 文字
ストレージプロファイルの説明
RAID レベル
仮想ディスクの RAID レベルです。
  • RAID-0
  • RAID-1
  • RAID-5
仮想ディスク内の全ディスクに対して設定する RAID レベル
セグメントサイズ
4K バイト、8K バイト、16K バイト、32K バイト、64K バイト
K バイト単位のアレイセグメントサイズ : 4K バイト、8K バイト、16K バイト、32K バイト、または 64K バイト
これはアレイ属性であり、アレイ内のすべての仮想ディスクで等しい必要があります。いずれかのアレイのトレイに仮想ディスクが存在する場合 (トレイ上の仮想ディスク数は 0、1、または 2 のみ)、そのアレイのトレイのすべての仮想ディスクが仮想ディスクと同じセグメントサイズを持つ必要があります。プールのプロファイルのセグメントサイズが異なっていてはいけないため、セグメントサイズをプロファイルに割り当てる場合は注意が必要です。
プールのプロファイルのセグメントサイズが等しくない場合は、仮想ディスクを構成できない未使用ディスクを持つアレイでシステムを構成できます。
専用ホットスペア
有効または無効
各仮想ディスクに、専用ホットスペアとして使用する同じトレイの追加のディスクが必要かどうかを示します。
システムには専用ホットスペア (この属性で制御)、およびアレイホットスペア (「アレイの詳細」ページで編集可能な属性で制御) があります。
  • 専用ホットスペア - 専用ホットスペアと仮想ディスクは、1 対 1 に対応しています (ホットスペアが特定の仮想ディスク専用です)。

    このプロファイル属性は、このプロファイルによってプールに仮想ディスクが作成されるときに、専用ホットスペアディスクが仮想ディスクに割り当てられるかどうかを制御します。
  • アレイホットスペア - アレイ内の任意のディスクのホットスペアとして機能するアレイ内のディスクです。
ドライブ数と専用ホットスペア属性の両方によって、プール内の仮想ディスクごとにいくつのディスクが消費されるかが決まります。
先読み
「オン」 (有効) または「オフ」 (無効)
アレイの先読みモード このアレイ属性は、アレイ内のすべての仮想ディスクで等しい必要があります。いずれかのアレイのトレイに仮想ディスクが存在する場合 (トレイ上の仮想ディスク数は 0、1、または 2 のみ)、そのアレイのトレイは仮想ディスクの「先読み有効」の設定に合わせて、「先読み有効」が設定されている必要があります。
同じアレイ上で異なる先読み有効設定になったプロファイルを持つプールが存在できないため、先読み有効の設定の使用は計画的に行う必要があります。プールのプロファイルが「先読み有効」の設定と一致しない場合は、仮想ディスクを構成できない未使用ディスクをシステムに構成できます。
ドライブ数
変数、2 から 14
このプロファイルに関連付けられたドライブの数です。このプロファイルを使用するプール内の仮想ディスクの構成に使用されるディスクドライブの数です。
ドライブ数は 2 から 14、または可変に設定できます。可変に設定した場合は、仮想ディスクを作成するとき (つまり、プールにストレージを追加するとき) に数を指定する必要があります。
アレイタイプ
完全一致 : IOPS (2 × 4 アレイ)
完全一致 : 帯域幅 (2 × 2 アレイ)
完全一致 : 容量 (2 × 6 アレイ)
絞り込み : IOPS
絞り込み : 帯域幅
絞り込み : 容量
「完全一致」オプションは、指定したアレイ構成 (2 × 2、2 × 4、および 2 × 6) のみで使用する必要があります。したがって、単一のシステムでは、いずれかの「完全一致」オプションのみが適切です。プロファイルが「完全一致」オプションを定義し、正しくないアレイタイプが適用されている場合、そのプールにストレージを追加することはできません。
「絞り込み」オプションは、IOPS (秒当たりのトランザクションの入出力パフォーマンス速度)、帯域幅、または容量に基づいてアレイタイプを絞り込もうとします。
以下の規則が適用されます。
帯域幅 : 2 × 2 > 2 × 4 > 2 × 6
容量 : 2 × 6 > 2 × 4 > 2 × 2
IOPS : 2 × 4 > 2 × 2 > 2 × 6
仮想化方式
「連結」または「ストライプ」
ストレージプールから割り当てるすべてのボリュームに使用する方式です。
値が「連結」の場合 :
  • 最低 1 つの仮想ディスクが必要です。
  • 順次環境で使用されます。
  • 「最適」な仮想ディスクからボリュームを作成するアルゴリズムを実装して、全体的な仮想ディスクのパーティション分割を最低限に抑えます。
値が「ストライプ」の場合 :
  • 最低 2 つの仮想ディスクが必要です。
  • ランダム環境で使用されます。
  • ボリュームの複数のパーティションにまたがるストライプです。
ストライプサイズ
128K バイト、512K バイト、1M バイト、2M バイト、4M バイト、8 Mバイト、16M バイト
ストライプの仮想化方式で使用されるストライプ用に割り当てる仮想ディスクのメモリー容量です。このフィールドは、仮想化パラメータが「ストライプ」に設定されている場合に有効です。

関連項目