スナップショットおよびスナップショットリザーブ空間の計画

スナップショットを計画するときの最初の手順は、スナップショットが依存するリザーブ空間の計画です。ボリュームを作成するときにスナップショットリザーブ空間を割り当てることができます。また、あとからスナップショットリザーブ空間を割り当てることもできます。スナップショットを関連付けるボリュームを親ボリュームと呼びます。

ボリュームを作成するときにスナップショット空間を割り当てると、スナップショット用に十分な空き領域を確保するのに役立ちます。あとでスナップショット空間を割り当てる場合は、必要な空き領域が使用できないことがあります。この場合は、スナップショットを削除するか、スナップショットのとり直し操作を使用してスナップショットを再作成するか、またはスナップショットリザーブ空間を拡張する必要があります。

注 : スナップショットリザーブ空間のサイズをいったん割り当てると、その空間を削除して再作成しないかぎり、そのサイズを減らすことはできません。

スナップショットリザーブ空間のサイズを決定するときは、2 つの重要な要因を考慮する必要があります。

たとえば、12T バイトの本稼働用データベースが、毎日 100G バイト の変更を生成するとします。毎日のコピーを 1 週間オンライン状態にするには (7 つのデータスナップショットのコピー)、約 700G バイトのスナップショットリザーブ空間が必要です。

「スナップショット」ウィザードでは、一連のスナップショットリザーブ空間を割り当てる手順を実行できます。スナップショットメタデータ用に、親ボリュームの最小限の容量が自動的に予約されます。

スナップショットが作成されたときから書き込みが行われなかった親ボリュームにブロックが書き込まれたとき、あるいはブロックが初めてボリュームに書き込まれるとき、スナップショットリザーブ空間が消費されます。これが起こる率を予測することは困難です。必要量のスナップショットリザーブ空間が使用できない場合は、活動のレベルを 100% に設定することを推奨します。それによって、空間が使い果たされるリスクが減少します。

スナップショットリザーブ空間を計画するには、次のことを知っておく必要があります。

スナップショットのとり直しで説明しているように、スナップショットをとり直したり、古いスナップショットを新しいスナップショットと交換したりできます。

スナップショットリザーブ空間の拡張で説明しているように、スナップショットリザーブ空間は、拡張することができます。

関連項目