複製セットについて

複製セットには次のものが含まれています。

次の図は、2 つのピア間の関係、および対応する複製セットを示しています。

図は複製セットを示しています。

各サイトのシステム管理者は、各システム上で複製セットを作成および構成する必要があります。二次ピアの複製セットの定義は、一次ピアの複製セットの定義と等価にする必要があります。

ストアアンドフォワード技術を使用すると、二次ボリュームを同期的にリアルタイムで更新したり、非同期的に更新したりできます。通常、最初に一次ボリュームが明示的に指定された二次ボリュームへコピーされて、一致した内容が作成されます。アプリケーションが一次ボリュームに書き込みを行うと、変更がデータ複製ソフトウェアによって一次ボリュームから二次ボリュームにコピーされ、2 つのイメージの整合性が保たれます。

複製セットには、次のものも含まれます。

複製セットを作成したあと、次のようなボリューム操作を実行できるようになります。

注 : 複製セットにも入っているボリュームはミラー化できません。

一次ボリュームが使用不可となった場合、二次ボリュームは一次ボリュームの役割を担うことができます。この役割の逆転によって、アプリケーションは新たに指定された一次ボリュームを使用することで、その動作を継続できます。以前の一次ボリュームが再び使用可能になった場合は、他のボリューム上の最新データで一次ボリュームを同期化し、複製セットペアの機能を復元する必要があります。

複製セットを作成する前に、次の表で説明される制限とその他の要因を検討してください。
検討事項
注意点
ポート
「複製セットの作成」ウィザードを実行する前に、ローカルとリモートの両方の Sun StorEdge 6920 システムでポートをデータ複製用に有効にする必要があります。ポートが Gigabit Ethernet ポートの場合は、複製リンクも作成する必要があります。複製用にポートを有効にする方法についての詳細は、システムポートの構成を参照してください。
注 :複製セットを初期化する前に、複製ピアポートを初期化する必要があります。複製セットを作成する前に、必ず「複製ピアの WWN」 (16 進数) を入力してください。
ストレージドメイン
複製セットのすべての要素 (ローカルボリューム、複製ビットマップ、およびオプションの非同期キュー) は、同じストレージドメインのものにする必要があります。
注 : 複製セットは、自動的にローカルボリュームのストレージドメインに関連付けられます。
ボリューム
  • 複製セットは、構成済みのボリュームにのみ関連付けることができます。
  • ボリュームは、各システムで同じ名前が付けられたストレージドメインに入れる必要があります。

    注 : 両方のシステムのストレージドメインの名前は同じでも、同じストレージドメインではありません。

  • 単純ボリュームまたは旧式ボリュームを使用して、複製セットを作成します。

    注 : ミラー化ボリュームを使用して複製セットを作成することはできません。

  • スナップショットを使用して複製セットを作成することはできませんが、スナップショットを含んだボリュームは使用できます。
  • 二次ボリュームとしては、マッピングされていないボリュームのみを使用します。
  • ボリュームは、1 つの複製セットのみの二次ボリュームにできます。
  • 二次ボリュームのサイズは、対応する一次ボリュームのサイズと同じか、それよりも大きい必要があります。二次ボリュームが一次ボリュームよりも小さい複製セットで再同期を実行すると、動作は失敗します。
複製セット
  • 複製セットは、1 つのピアシステムのみと通信するよう構成できます。
  • 複製セットは、同時に 1 つのみの整合性グループのメンバーになれます。
  • 複製セットには、その追加先となる整合性グループと同じ役割を構成する必要があります。
  • 一次ピアと二次ピアの複製セットの仕様は、互いに一致し、補完関係になっている必要があります。
  • 2 つのストレージリソースカード (SRC) セットのあるシステムは、最大 128 の複製セットをサポートしています。4 つの SRC セットのあるシステムは、最大 256 の複製セットをサポートしています。
注 : マルチホップおよび 1 対多のデータ複製はサポートされていません。

関連項目