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Ethernet 10/100+Modem 56
Modem S-Registers

この項では、次の情報を提供しています。

S レジスタの概説

Xircom モデムでは、メモリ保管位置、または S レジスタを使用して、そのオペレーティング環境を制御する情報を保持します。モデム ユーザは S レジスタについて注意を払う必要はありません。S レジスタは、モデムの AT コマンドと組み合わせて使用します。

S レジスタの値を表示するには、n を S レジスタの数にして ATSn? と入力し、次に Enter キーを押します。

S レジスタの値を修正するには、n を S レジスタの数に、r を新規の値または設定にして ATSn=r と入力し、Enter キーを押します

S レジスタ リファレンス



S0 呼応呼出音数
S1 呼出音カウンタ
S2 AT エスケープ文字
  • レジスタ S2 は、エスケープ シーケンスで使用する ASCII 文字を定義します。このコマンドは、リモート モデムとの接続を保ちながらコマンド モードに戻るのに使用します。デフォルトは S2=43 で、「+」です。このため、デフォルト エスケープ シーケンスは、+++ です。ASCII 値 127 以下が使用できます。エスケープ シーケンスを無効にするには、S2 を 127 より大きい値に設定します。
  • S3 コマンド ライン終了文字
  • このレジスタには、コマンド ライン終了文字 (ハードリターン) の ASCII 値があります。工場出荷時のデフォルト値は、ASCII 13 - ハード リターン文字です。レジスタ S3 は、0〜127 の範囲内の値に設定できます。
  • S4 応答フォーマット文字
  • このレジスタには、行送り文字の ASCII 値があります。工場出荷時のデフォルト値は、10 です。レジスタ S4 は 0〜127 の範囲内の値に設定できます。モデムは、コンピュータに応答するときに、コマンド モードで行送り文字を使用します。
  • S5 コマンド ライン編集文字
  • このレジスタには、バックスペース文字の ASCII 値があり、非同期式伝送のみに適用されます。工場出荷時のデフォルト値は、8 です。レジスタ S5 は 0〜32 、または 127 までのどの値にでも設定できます。モデムでは、ASCII 32 より大きい値に設定されたバックスペース文字を識別しません。
  • S6 ブラインド ダイヤル前待機時間 (S6 Wait Before Blind Dialing)
  • このレジスタは、モデムがオフフックになってから最初の桁をダイヤルする前にどれだけ待機するかを決定します。待機は最低 2 秒必要です。レジスタ S6 は、2 〜 65 秒のどの値にでも設定できます。デフォルトは 2 秒です。W ダイヤル修飾子の値は、レジスタ S6 の値を上書きします。ただし、この操作は国の規制に従って ATX オプションのいくつかに影響する場合があります。国に固有なデフォルトと制限が存在している場合があります。
  • S7 接続完了タイムアウト
  • このレジスタは、回線を切る前に発信側モデムが応答側モデムからのキャリア信号を待機する秒数を決定します。モデムがダイヤルを終了するとき (発信) またはオフフック (応答) になるときから、タイマーが始まります。発信モードでは、タイマーは国の規制が許す場合は、応答トーンの検出をリセットします。タイマーは、 ダイヤル修飾子で無音時間の待機も指定します (秒単位)。S7 は、Wダイヤル修飾子と関連しません。レジスタ S7 は 1〜255 秒で設定でき、デフォルトは 50 秒です。国に固有なデフォルトと制限が存在している場合があります。
  • S8 カンマ ダイヤル修飾子一時停止時間
  • このレジスタは、ダイヤル文字列またはコマンド ライン内の各コンマ (,) での一時停止の秒数を決定します。デフォルトは 2 秒ですが、0 〜 65 までのどの値でも使用できます。デフォルトと制限は国によって異なります。
  • S10 損失キャリア/回線切断間遅延
  • このレジスタは、モデムがキャリア損失後、回線切断まで待機する時間を指定します (10 分の 1 秒単位で)。デフォルトは 20 です (2.0 秒)。レジスタ S10 は、10 分の 1 秒で 1 〜 254 の範囲の値を許可します (0.1 から 25.4 秒まで)。国に固有なデフォルトと制限が存在している場合があります。
  • S11 DTMF トーン時間
  • このレジスタは、各国用に前に付ける「プッシュホン」ダイヤル速度を決定します。値は 50 〜 150 ミリ秒の範囲で設定できます。デフォルトは 95 ミリ秒です。レジスタ S11 の値は、パルス ダイヤルには影響しません。国に固有なデフォルトと制限が存在している場合があります。
  • S12 エスケープ ガード時間
  • このレジスタは、エスケープ シーケンス後に必要な一時停止の値を設定します (20ms 刻みで)。範囲は 0 = 255 で、デフォルトはそれぞれ 0.02 秒の 50 ユニット、または 1 秒です。
  • S28 V.34 変調使用可能/使用不可能
  • このレジスタは、V.34 変調を使用可能または使用不能にします。デフォルト設定は 1 で、有効な値は 0 または 1 です。値 0 で V.34 変調を使用不可能にします。その範囲内の他の値では、変調が使用可能になります。
  • S30 非活動タイマー (S30 Inactivity Timer)
  • このレジスタで指定する値は、データが送信または受信されない場合、切断前にモデムが待機する時間の長さを設定します (分単位で)。この機能はバッファ モードでのみ適用されます。これは、AT\Tn で設定されます。0〜255 の値を使用します。デフォルトは 0 (使用不可) です。
  • S34 DTE スループット制限
    S35 データ呼出トーン
  • このレジスタでは、リモートでデータ/ファックス/音声を識別できるように V.25 で指定されている一定の周波数および調子のトーンを使用可能にしたり、不可能にしたりします。これは AT-Cn で設定されます。周波数は、0.5 秒オンで 2 秒オフの調子の 1300Hz です。デフォルトは国独自のものです。国によっては、データ呼出トーンを使用不可能にできない場合があります。
  • S35=0 データ呼出トーン使用不可 (デフォルト)
    S35=1 データ呼出トーン使用可能
    S36 ネゴシエーション フォールバック
    S37 ダイヤル回線速度

    S40 ETC スタートアップ自動評価
    S40=0 通常の自動速度設定でスタートアップする (デフォルト)
    S40=1 4800 以下の初期速度でスタートアップする
    S40=2 9600 以下の初期速度でスタートアップする
    S42 自動速度
    S43 自動モード

    S46 データ圧縮の選択
    S46=0 モデムは、データ圧縮のためのネゴシエーションを試みない
    S46=2 モデムは、リモート モデムとの間でデータ圧縮のネゴシエーションを行う (デフォルト)
    S46=136 S46=0 と同じ
    S46=138 S46=2 と同じ
    S48 LAPM エラー制御およびネゴシエーション機能

    次の表は、特定の種類の接続に必要な S36 と S48 設定を示しています。


    S89 スリープ モード制御タイマー
  • このレジスタは、モデムがスタンバイ モードになる前のオフライン コマンド状態にある非アクティブ (文字が DTE に送信されず、RING なし) の秒数を表示します。値 0 にすると、スタンバイ モードになりません。デフォルトは 30 です。範囲は 0 と、5 〜 65 です。
  • S91 回線伝送レベル
  • このレジスタで、暗示マイナス記号付き回線伝送レベルを dB で指定します。デフォルトは 15dB で、範囲は 6 〜 15 です。
  • S92 直接接続伝送レベル

    S95 ネゴシエーション メッセージ オプション

    S98 ケーブル検出オプション

    S109 V.90 または K56flex 操作

    S109 の設定方法

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