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Ethernet 10/100+Modem 56
Modem S-Registers
この項では、次の情報を提供しています。
S レジスタの概説
Xircom モデムでは、メモリ保管位置、または S レジスタを使用して、そのオペレーティング環境を制御する情報を保持します。モデム ユーザは S レジスタについて注意を払う必要はありません。S
レジスタは、モデムの AT コマンドと組み合わせて使用します。
S レジスタの値を表示するには、n を S レジスタの数にして ATSn? と入力し、次に Enter キーを押します。
S レジスタの値を修正するには、n を S レジスタの数に、r を新規の値または設定にして ATSn=r と入力し、Enter キーを押します
S レジスタ リファレンス
S0 呼応呼出音数
- レジスタ S0 の内容は、モデムがオフフックになり、着信コールに呼応する (自動応答) 前に必要な呼出音の数を設定します。値は、0
〜 255 の範囲が使用できます。 ATS0=0 で自動応答機能を使用できなくします。デフォルトは 0 です。
S1 呼出音カウンタ
- このレジスタは読み取り専用です。S1 の値はそれぞれの呼出音を増分します。呼出音が 6 秒以上の間隔にわたって鳴らない場合、レジスタはクリアされます。S1
の値は 0 〜 255 の範囲が使用できます。デフォルトは 0 です。国独自の制限がある場合があります。
S2 AT エスケープ文字
S3 コマンド ライン終了文字
S4 応答フォーマット文字
S5 コマンド ライン編集文字
S6 ブラインド ダイヤル前待機時間 (S6 Wait Before Blind Dialing)
S7 接続完了タイムアウト
S8 カンマ ダイヤル修飾子一時停止時間
S10 損失キャリア/回線切断間遅延
S11 DTMF トーン時間
S12 エスケープ ガード時間
S28 V.34 変調使用可能/使用不可能
S30 非活動タイマー (S30 Inactivity Timer)
S34 DTE スループット制限
- このレジスタは、DTE が高速 (57,600 または 115,200bps) で動作しているときにモデムでスループットを制限するかどうかを指定します。
S34=0 |
スループットを制限しない (デフォルト) |
S34=1 |
スループットを DTE 速度に制限する |
S35 データ呼出トーン
S36 ネゴシエーション フォールバック
- このレジスタは、エラー制御が選択されているときに、ネゴシエーションに失敗した場合の必要動作を指定します。
S36=0,2 |
回線を切る |
S36=1,3 |
非同期接続にフォールバックする |
S36=4,6 |
MNP を試みる MNP が失敗すると、回線を切る |
S36=5,7 |
MNP を試みる MNP に失敗すると、非同期接続にフォールバックします。 |
S37 ダイヤル回線速度
S37=0 |
最大モデム速度 (デフォルト) |
S37=1 |
予備用 |
S37=2 |
1200/75bps. |
S37=3 |
300bps. |
S37=4 |
予備用 |
S37=5 |
1200bps で接続を試みる |
S37=6 |
2400bps で接続を試みる |
S37=7 |
4800bps で接続を試みる |
S37=8 |
7200bps で接続を試みる |
S37=9 |
9600bps で接続を試みる |
S37=10 |
12000bps で接続を試みる |
S37=11 |
14400bps で接続を試みる |
S37=12 |
16800bps で接続を試みる |
S37=13 |
19200bps で接続を試みる |
S37=14 |
21600bps で接続を試みる |
S37=15 |
24000bps で接続を試みる |
S37=16 |
26400bps で接続を試みる |
S37=17 |
28800bps で接続を試みる |
S37=18 |
31000bps で接続を試みる |
S37=19 |
33600bps で接続を試みる |
S40 ETC スタートアップ自動評価
S40=0 |
通常の自動速度設定でスタートアップする (デフォルト) |
S40=1 |
4800 以下の初期速度でスタートアップする |
S40=2 |
9600 以下の初期速度でスタートアップする |
S42 自動速度
- V.32bis と V.22bis の自動速度は使用不可能になります。再教育操作は、日付モードで使用可能にしたり使用不可能にしたりし、フォールバックはデータ
モードでは使用不可能になります。
S42=0 |
自動速度は使用不可 |
S42=1 |
自動速度が使用可能 (デフォルト) |
S43 自動モード
- V.32bis スタートアップ自動モード操作は使用できません。
S43=0 |
自動モード使用不可 |
S43=1 |
自動モード使用可能 (デフォルト) |
S46 データ圧縮の選択
S46=0 |
モデムは、データ圧縮のためのネゴシエーションを試みない |
S46=2 |
モデムは、リモート モデムとの間でデータ圧縮のネゴシエーションを行う (デフォルト) |
S46=136 |
S46=0 と同じ |
S46=138 |
S46=2 と同じ |
S48 LAPM エラー制御およびネゴシエーション機能
S48=7 |
ネゴシエーション使用可能 |
S48=128 |
ネゴシエーション使用不可能。S36 で指定されたフォールバック オプションを直ちに強制します。 |
次の表は、特定の種類の接続に必要な S36 と S48 設定を示しています。
|
S48=7 |
S48=128 |
S36=0,2 |
LAPM または回線を切る |
<使用しない |
S36=1,3 |
LAPM またはバッファ付き |
バッファ付き |
S36=4,6 |
LAPM、MNP または回線を切る |
MNP または回線を切る |
S36=5,7 |
LAPM、MNP またはバッファ付き |
MNP またはバッファ付き |
S89 スリープ モード制御タイマー
S91 回線伝送レベル
S92 直接接続伝送レベル
- このレジスタは、直接接続セルラ用に、dBm で伝送レベルを設定します。この値は、電話によって異なる設定になる場合があります。デフォルトは、0 dBm
です。
S95 ネゴシエーション メッセージ オプション
- このレジスタで、エラー制御付き接続でのイベントのシーケンスを示すさまざまな結果コードを使用可能にします。この S レジスタは、接続がネゴシエーションされる方法には影響せず、拡張メッセージを使用可能にするだけです。
S95=0 |
拡張結果コード メッセージ使用不可 |
S95=1 |
CONNECT 結果コードを報告するときに DCE (モデムとモデム) 速度を使用 |
S95=2 |
エラー制御付き (EC) 接続が確立されるときに、「/ARQ」を CONNECT
結果コードに追加 |
S95=4 |
CARRIER 結果コード使用可能 |
S95=8 |
PROTOCOL 結果コード使用可能 |
S95=32 |
COMPRESSION 結果コード使用可能 |
S98 ケーブル検出オプション
- このレジスタは、自動検出と、モデムに付属のケーブルまたは代替コネクタ変更の報告を制御します。
S98=0 |
ケーブル検出および報告は使用不可 |
S98=1 |
ケーブル検出は使用可能で、報告は使用不可 |
S98=2 |
ケーブル検出と報告が使用可能 |
S109 V.90 または K56flex 操作
S109 の設定方法
- 端末エミュレーション プログラム (HyperTerminal など) を使用して S109 レジスタの値を変更するには、モデム コマンド モードで
ATS109=n (n は 0、1、2 のいずれか) を入力します。
- Windows 95、98 または NT のダイアルアップ ネットワークで S109 レジスタの値を変更するには、コントロール パネルの [モデム]
で [Xircom モデム] を強調表示し、[プロパティ] をクリックします。[接続]、[詳細設定] の順にクリックします。[追加設定] ボックスで
S109=n (n は 0、1 または 2) を入力します。

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