Gnumeric ユーザーマニュアル
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1.6. セル選択を使った編集

スプレッドシート上のセルの編集をしやすくする方法として、選択したセルの様々な使い方があります。

たとえば、セル（隣接しているかどうかを問わない）を選択すると、データを入力することができます。Enter キーを押すと、入力データが確定されて、カーソルは選択した範囲の中で１つ下のセルに移動します。tab キーで、カーソルを右端のセルに移動することができます（選択した範囲の端まで来るとスクロールします）。

Ctrl + Enter を使うと Enter キーの逆の操作となり（選択範囲の中で、上方へ、つまり、１つ前のセルに移動）、Ctrl + Tab を使うとカーソルは左に移動します。

1.6.1. 単純な選択

アクティブ・セルは、濃い二重線で示され、その右下のコーナーに小さな四角のマークが表示されます。アクティブ・セルとは、現在フォーカスがあるセルのことで、キーボードからの任意の入力を受け入れます。

Figure 1-4. アクティブ・セル

セルは、ホワイトクロス・カーソルをそのセルに移動して MB1 を押すだけでアクティブな選択されたセルとなります。

Figure 1-5. カーソルが置かれたアクティブ・セル

1.6.2. 複数のセルの選択

複数のセルが選択されると、選択された範囲は濃い二重線で囲まれます。左上のセルは、１つだけ選択された場合のセルと同じように表示されますが、残りのセルは反転表示されます。

Figure 1-6. 複数セルの選択

セルを連続的に選択するには、ホワイトクロス・カーソルのあるセルをクリックし、選択したい範囲が取り込まれるところまでドラッグしてリリースします。

Figure 1-7. カーソルで選択中の複数セル

1.6.3. 不連続なセルの選択

不連続なセルを含む一群のセルを選択する場合は、Ctrl + MB1 を使って既に選択したセルの引数までドラッグします。セルは単独で追加することもできるし、他の選択範囲の一部として追加することもできます。

Figure 1-8. 不連続なセルの選択

1.6.4. キーボード・ショートカット

広い範囲のセルを選択する最も簡単な方法、特にキーボードを使用しているときに使うと便利な方法は、キーボードの選択ツールを使う方法です。基本的な使い方としては、Shift + arrow（矢印）キーを使って新しい範囲を選択します。

行にあるすべてのセルを選択するときは、Shift + スペースキーを使います。これは、シートの左端にある行ラベルボタンを押すのと同じことです。

Figure 1-9. 列全体の選択

列にある全部のセルを選択するときは、Ctrl + スペース キーを使います。これは、シートの上端にある列ラベルボタンを押すのと同じことです。

Figure 1-10. 列全体の選択

シート全体を選択するときは、Ctrl + A を使います。これはシートの左上コーナーにあるボタンを押すのと同じことです。

Figure 1-11. ワークシート全体の選択

1.6.5. ある領域を同じテキストや値で埋める方法

一群のセルを同じ値で埋める必要があるときは、上記のいずれかの方法で選択範囲を決め、次に通常の方法でその中の１つのセルに値を入力して、ただし、Enter キーではなく、Ctrl + Enter を使うのが最も簡単です。すると、選択した範囲はそのセルに入力された値で埋まります。

数字のシーケンス、日付、その他のソート済みのデータで埋めたいときはオートフィル機能を使う方が便利でしょう。

Figure 1-12. 選択された複数のセル

Figure 1-13. ある領域を同じテキストや値で埋める方法

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セルの移動とコピーUpオートフィル